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とある萌えもん好きの雑記

【旧鬼畜】萌えもん幻想曲【手描き】(旧名 萌えもん鬼畜ver.を描きながらプレイしてみる)のうp主による雑記

もえスト幻想曲 その2

もえもえ作のもえスト幻想曲の続きが送られてきたので、さっそく載せたいと思います!!
今回は、ちとせ&サーシャside。
サンドパン同士で似たもの同士の二人による、優雅なお茶会の様子をどうぞ。

== ちとせ&サーシャside ==

「…騒がしいですねぇ」
「あら、騒がしいのはお嫌いで?」
「いえ…ですが、状況が不明な以上あまりこうしている訳には…」
「たまには宜しいんじゃなくて?あまり気を張り詰めるのは、良くありませんわよ」
「…それも、そうですね。今ぐらい、ゆっくりさせて貰うとしましょうか」
サンドパンから手渡されたお茶を手に取り、そっと口にするサンドパン。
テーブルに向かい合うように座る、二人のサンドパン。
幻覚ではない。幻想でもない。確かにそこに存在する、二人のサンドパン。

―――よく、似ている。

同種族である以上、外見が酷似して来るのはある意味必然だが、
彼女達の場合、その性格までもどこか告示するものがあった。
お互いが入れ替わってしまうと、果たして何人が彼女らを見分ける事が出来るのだろうか。
勿論細かい差異はあるが、彼女ら二人の明確な差はただ一つ…メガネだ。
「…口の中で美しく広がる香りと、程よい温度…ちとせ、貴女の入れてくれたお茶、とても美味しいです」
「光栄ですわ。サーシャ、貴女の様な味の分かる方に出会えて良かったです」
メガネをかけたサンドパン…サーシャが、美しいストレートヘアーのサンドパン…ちとせの入れた紅茶を、心より堪能している。
「美味しい紅茶を入れるのは、淑女の嗜みですわ。
 しかし、トヲルさんも他のみんなもこの高貴な味を分かってくれなくて…困ったものです」
「そうですか?ふーかちゃんやすずさん辺り、意外と判りそうな気はしますが」
「なにをまさか!ふーかはまだしも、すずにこの高貴な味が分かるわけありませんわ!」
犬猿の仲…ではないか、互いを認め合うが故に受け入れられない面がある。
それが己と、己の仲間のトゲキッス…ソーマとの関係に似ている、とふと思うサーシャ。
「…やっぱり似てますね、私達。ちとせも、色々苦労してるんでしょう?
 みんな…そちらだと、すずさんやるぴなちゃんかしら。彼女達のフォローばっかりで。
 ―――でも、今はその苦労でさえも楽しくて仕方ない」
まるで自分の事の様に言うサーシャ。
それを聞いたちとせは、僅かに顔をしかめながらサーシャの隣に座り、紅茶を一口。
その味を堪能し、一息ついてからサーシャに反論を始める。
「サーシャ…貴女はそうかもしれませんが、私は違いましてよ?
 あの二人は勿論、トヲルさんにしてもトレーナーとしてはまだまだまだまだ未熟も良い所で…
 らぴすは目を離すとすぐ暴走しちゃうし、ふーかだって…
 それに、りこちゃんも身体が弱いのに無理しちゃうんだから…
 ったく、私がしっかりしないと成り立たないんですわよ?」
今までの旅で起きた苦労をつらつらと語るちとせ。
相手が自分と同類だったという安心感からなのか、その愚痴は止まらない。
だが彼女は気付いていない。それが仲間への愛情の裏返しだという事に。
そしてサーシャもまた、一度仲間と離れるまではその事実に気付かなかったのである。
「…ちとせ、私も同じですよ。トレーナーとして未熟なマスターに、まだ心が幼い仲間たち…
 ノリに任せて暴走する馬鹿や、長生きだからって偉そうにしているひと…様々です。
 …そんな仲間たちと、一度だけ離れた事がありましてね。その時に思ったんです。
 ―――離れたくない。一緒に居たいと。
 みんなの存在が、私の中でこんなにも大きくなっている、って事を―――」
サーシャの言葉に対し、無言を通すちとせ。
その表情からは、肯定も否定も出来ないという風にも読み取れる。
…いや、ちとせの明晰な頭脳では、それが肯定すべき事であるのは分かっている。
だが、自らがメンバーを纏める一員である自負がある以上、そこには少なからずプライドが存在していた。
己がみんなに頼られる支柱であるべきだと言う、強迫観念にも似た自尊心が。
その心が肯定を許さないのだろう。

本当は自身がみんなに支えてもらっているという、事実に。

「だからちとせ。貴女は、そんな後悔が無いように―――」
「もう良いですわ。そんな、分かりきった事を何度も何度も…
 私は貴女みたいにはなりませんし、後悔する気もありません!
 …私は、貴女とは違うんですから」
「…そうですね、私と貴女は違う。ごめんなさい、ちとせ。
 貴女とは妙に馬が合ってしまったので、勘違いしてしまいました」
僅かだが、悲しい顔を浮かべるサーシャ。
それに気付いてしまったちとせは、おもむろに立ち上がってサーシャの背後に回り…
「サーシャ、何なんですかこの髪は。淑女なら、ちゃんと髪の手入れぐらいしなさいな」
といいながら、手櫛でサーシャの髪をとかし始めた。
ちとせの手に、痛んだ髪の感触が広がる。まるでそれは、自らでは想像し得ない道の過酷さを物語っているかのようだ。
「あ、あの、ちとせ?何を…」
「お黙りなさい。まったく…せっかくの髪をこんなになるまでほっとくだなんて…
 私なら、どんな時でも髪の手入れは欠かしませんわよ?」
ブツブツ言いながら、決して手櫛を止めようとしないちとせ。
優しく、丁寧に、労わる様に…。
「…サーシャ、私達は確かに同じ種族ですが、同じ存在ではありませんわ。
 たとえどれだけ良く似ていようとも、私は貴女じゃないし、貴女もまた、私じゃない。
 馬が合うということは、お互いが違うからでしょう?
 違うからこそ、こうして一緒に居れるんでしょう…?」
「ちとせ…ありがとう。たとえコレが偶然だとしても、貴女に出会えて良かったです」
サーシャの素直な感謝の言葉に、僅かに頬を染めるちとせ。
それはきっと、自らとは似て非なる友人に出会えた事に対する感謝と、
その気持ちに素直になれない照れだろうか―――


「…ふぅ、手櫛じゃコレが限界ですわね。確かトヲルさんのバッグの中にお手入れセットが入ってたはず…
 せっかくですから、うんと綺麗にしてあげますわ♪」
嬉々としながらその場を離れるちとせと、半ば呆れたようにその背を見送るサーシャ。
周囲を見回すと、トヲルとダイヤ、ふーか、らぴすとノア、ネーネ、りことメルア…
各々が仲睦まじい団欒を広げている。
多少の騒ぎはあるが、それでも今のこの雰囲気は、サーシャにとって久しく感じていなかったものだ。
そしてちとせもまた、己の境遇を共感できる友人に出会えた喜びで、密かに心がいっぱいになっていた。


―――だからだろうか。

二人は気付かなかった。

否。

見落としてしまったのだ。


―――アレを。


「ありましたわサーシャ。それでは、私のテクニック、教えて差し上げ―――」
戻ってきたちとせがサーシャの髪に触れようとした、正に刹那の出来事だった。
空気を巻き込み切り裂きながら加速する"二つの旋風"が、ぶつかり合った。

ちょうど、ちとせとサーシャの位置で。

「お、当たった」
やる気が無いのではないかと思われる声が響く。
偶然か意図的かすら、その口調からは判断できない。
「Ooooh…Heyサーシャ、んなトコに居てたらイントゥデンジャーだZE?」
その相対する方向からは、まるでそこに居たサーシャたちが悪かった様に声をかける馬鹿一匹。
悪気?僅かでもあったらコイツ等はこんなセリフは吐かないだろう。
旋風の直撃を受けた二人はというと…
それはもう、あられもない乱れっぷりだった。主に、髪が。

ほんの一瞬。たった数刻。1秒に満たない僅かな時。
サーシャとちとせ、二人の怒髪が天を突くのはそんな僅かな瞬間でよかった。

「「何やってるんですかあなた達はああああああああ!!!!」」

二人の怒号が、共鳴しあい爆音となって、家の中を反響する。
さすが性格までも似た者同士、脅威のシンクロである。


鬼の形相をした二人のサンドパン…
岩石封じで足を止め、岩雪崩で怯ませて、互いの爪で同時に切り裂く。
そんな奇跡のコンビネーションを披露したのも、また別の話……





いかがだったでしょうか。
ふつーならありえないような組み合わせができるのが、コラボのいいところ。
残る組み合わせも、楽しみに待たせてもらいますね。
  1. 2009/05/25(月) 22:57:32|
  2. 日記
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